水野 敬也,小林 昌平,山本 周嗣 (株)インデックス コミュニケーションズ
2003/7/19 1,575円
amazon
紀伊國屋書店BookWeb
楽天ブックス
セヴンアンドワイ
ただ笑いをとることを分類とか系統立てたエッセイ本みたいなものかと思って読み始めたら、それを元にコミュニケーション能力を高めるビジネス書だそうで、びっくりした。
個々の技術を図示しているのは分かりやすく、また外人の写真とセリフで一コママンガ的なものを入れているのも取っ掛かりやすくていい。
と一旦誉めるところを挙げたが、なんというのか文章に見え隠れする動機がいやらしい。コミュニケーション能力をあげる目的は、結局は仕事先とか上司とかに気に入られたり女性にモテたりすることで自分が利益を得たいということなのであろうが、それをあまり意識的にやるとうさんくさい感じになる。内心意識的でもそれがあたかも自然な感じで出れば問題ないのであろうが、この本の例はうさんくさい度で言ったら相当である。各テクニックの適用前(Before)と適用後(After)の例が載っていて、この本の中では適用後はコミュニケーションがうまく行ってめでたしめでたしみたいな感じにまとめられているが、私の感じではかなりのケースで適用後の方がシラーッとするんじゃね、みたいに思えた。
目の付け所はユニークだし、面白い人の面白い話はどういうところがいいのか考えるヒントになる。また、自分の得意なユーモアの種類を再認識するというのには使えるように思った。まあおいしいところだけつまんで楽しんだり適用するような本としては一読してもムダではない。
ちなみに文庫も出ているのにビレバンかどこかで単行本の方を買ってしまった。ついでにさっきアマゾンでみたら（送料は別にかかるが）1円から出ていた。きわめて遺憾である。
Posted by shoin45 on 2009/08/31
人間ども集まれ! 