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マツワルで本の宣伝3

「マツワルで本の宣伝2」 の続き。2があるのだから1(にあたるもの)ももちろんある。突然2から始まったりしない。当たり前。

少し間が空いてしまったが、松沢呉一メールマガジン「マッツ・ザ・ワールド」にダメもとで書いた宣伝メールをきっかけに松沢氏と数度やりとりが続いたので、それをここに転載する。

なお、先日気がついたがちょうどマッツ・ザ・ワールドも今新規購読者募集をしている最中だった。いつでも申し込める訳ではなく年2~3回の募集時しか申し込めないので気になる方は 新規購読者募集開始 の記事などをご覧下さい。メルマガを紹介するのは本の宣伝を取り上げてもらったお礼でもあるが、もう一つの理由としては紹介制度があり、2名紹介すると1年分購読料がタダになるため。2名以上紹介になったら初年料金2割還元する。元々購読料年間1万円のところ、私の購読料がタダになったら私から2千円返してもオッケー。詳しくはコメントかメールなどででも。

前回までのメールやりとりのあらすじとしては、

私「本を出したので興味のある人はサイトを見て買ってくれ」

松沢「それでは内容が分からないので買いようがない。内容を一部公開するとかブログを充実させて読者を千人にすれば本を買うのはその3%なのであと30部売れる」

私「その話は大体納得です。しかし著者は本買わない人のマイミクを外して、日記もマイミクのみ公開にしてしまいました。私もマイミク外されてムカつきマンボです」

松沢「そのような話で初めて著者に興味が湧いた。「買わないヤツとは縁を切る」と言いたい気持ちは理解できる。その気持ちを堂々と表明するのはそれだけ衝動が強いということかも。そんな感情をうまく表現できたら、他にないものが書けそう」

てな感じでしたが、回答としての私のメールの転載です。

(前略)

私の出した他人の本の著者について話を少し続けます。

まあ私は著者ではないものの発行人として、本買わない知り合いに対しては多少ムカつくところがないでもないので、それを強くしたようなものかとも思います。気持ちは分からないでもないが、そのために売れ行きが余計鈍るのは楽しくない気分です。

しかし、まあ読者に媚を売って売れるような代物でもないし、無理にブログなんかで読者獲得しようとしても、きっとそのうちボロが出て寄ってきた人の多くに失望を与えることになりかねない。それなら元から偏屈なところを出しておけば、へんな期待もされないというものではあります。

あと作者については私の中で多少面白く書こうというのが働き過ぎたかもしれません。マイミク切られたというのはホントですが、本を焼き払うということはまずないと思っています。ピアノを焼き払った話ではピアノは元々著者の物ですが、本は著者のところに置いてもらってはいるが、基本的には私の物なので、それを焼き払うとなったら相当なキレ度合です。
つまりは狂気です。でも絶対ないかというとそうでもない感じがするので、やっぱり下手に強いことは言えません。

もうひとつ私ならやらなそうな著者の行動を思い出したので追記しておきます。著者は本買わない人のマイミクを切った時に「本買った人はマイミク承認する」としていました。そこで私の知り合いが本を買ってマイミクにしてもらったのですが、mixiで本に関して書いた内容をきっかけにマイミクをやっぱり外されました。書いたものはとんちんかんな内容ではあったけれども、私の感じでは怒るほどのこともない感じでした。でも著者はムカついたようです。私にメールが来て「読者とか関係ない。もし何か言われたら『金なら返す』と伝えてくれ」と書いてありました。

そのとき私が思ったのは「まあ読者に文句を言っていけないということもないし、マイミクというのは個人の基準でどうしてもいいものだからな。でも、自分ならやらないだろうな」とそんなところです。もうひとつは思ったのは「金返すとなったら、払うのは当然著者だよな」ということです。「私が金返していたらたまらんぜよ」と思いました。でも著者が金返してもなんか自分は損したような気がします。考えてみたら当たり前で、本代を返したら本を返してもらわなければ、本をあげたことになってしまうからです。しかし著者は江戸っ子みたいに金を投げつけん
ばかりの書きようでした。考えがここに至って「著者はこの場面では損得勘定をしていない。つまりはキレたのだな」と思いました。

著者のひととなりを示すエピソードでした。(この話を利用して本をタダ読みしようとすることを禁じます)

まとまらなくなりましたが、一連のコメント感謝いたします。

ちょっとお断りですが、まずこのメール、事情により主旨の変わらない程度に表現を少し直しています。わざわざ「事情により」とボカしたのは事情の内容を書きたくないからで、それもまあ事情によりとしか言いようがありません。勘繰っていただいて構いませんが、私からは明らかにしません。

あと内容でも少し出てきますが、書いているうちに自分で書いた内容に納得して思い込みが進んだりしたのと、あるいは奇人の書いた本の方が面白そうというへんな商売心が働いたのか、著者を相当ヘンな人として書いていますが、先日メッセージが来たりしたら適度に礼儀正しくて気が抜けてひっくり返りました。訂正とお詫びしますが前回とかこのメールはもう撒いちゃいました。すみません。

それに対して律儀な松沢氏の回答。

いかによしだ(43)さんが書く彼が興味深くても、そのことで「本を買おう」とはなかなかならないですよね。もちろん、人物が見えないより見えた方がいいのは言うまでもないとして、ここで描かれている彼の興味深さは「面白いものを書く人」とはなかなかつながらない。

mixiでおかしな行動をとってしまう人はしばしばいても、そのことだけで「この人に文章を書かせよう」とは誰も思わないわけで。

本を捨ててしまうようなところまで至れば、「どんなにすごいことを書いているのだろう」と気になってきますが、この時は、「自分の本を捨ててしまうような人」という視点をこちらが獲得できるために、つまらないならつまらないなりに「こんなにつまらないのに、そこまでやるのか」というメタな読み方が可能になって、つまらなさを面白さに転換できますから、読む保証になります。

つまり、誰の目にもはっきりと異常であると認識できる行動をとることによって、なおかつそれを知らしめる観察者がいることで、彼の書くことはつまらなくても面白くなる(実際に面白いかつまらないかを私は知らないわけですが)。

ここはよしだ(43)さんが無闇に彼を刺激して、よしだ(43)さんを刺すとか、家に放火するとか、そういう行動に走らせるといいのではなかろうか。

実はこのコメントを書くのは、すごくやりにくかったです。その事情はまた今度。

松沢氏がコメントを書きにくかったのは、少し大雑把な書き方になりますが、三種類の読者の視点を同時に意識しながら書くことになったからだそうです。つまり、回答する先としての私、メルマガを配信する相手としてのマツワル読者、そして私が公開するということでの不特定多数の読者の三種類の読者です。私なんかだと「みんな」、「話相手」程度しか感覚がないのですが、松沢氏の場合は上の三者は明確に違う読者として意識し、なおかつそれを意識しながら文章を書いているとの話です。それはそれで興味深いですが、別の話になるのでここでは割愛します。

さて、宣伝行為についてですが、著者が私を刺したら本は売れるのでしょうか。それはそれでニュースにはなりますが、あんまりマスコミが喜びそうな裏話とかサブトピックみたいのがないですね。実は著者と私がホモ関係にあったとか、三角関係にあったとか、麻薬の密売に絡んで資金集めのために本を書いたとかないものね。どうせ刺すならニコニコ動画に予告ビデオくらい載せてもらわないと世間を騒がす要素はありませんな。

いい加減な書きようになりましたが、著者は多少変人気味ではあるものの、怪しいくらいに無害な人間に思えるので、奇行路線で目立とうとするのは諦めました。著者は諦めてないかもしれないが私は諦めました。著者が常識人な証拠に mixi著者ページ(ID要です) の日記も再度部分的に公開し始めたと聞きます。

次の手は、別にもうないです。

Posted by shoin45 on 2008/07/21
<マツワルで本の宣伝2  梅雨明けしたのにRainy Day>

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